「魂の仕事人」はいかにして生まれたか

みなさん、こんにちわ。

第2回の今回は、「魂の仕事人」誕生秘話……というほどのものでもないのですが、「魂の仕事人」が生まれた経緯をお話させていただきたいと思います。

「魂の仕事人」は2005年7月にスタートしましたが、そもそもはその2~3カ月前、当時の編集長N氏(女性)との雑談の中で、「キャリアの極意」の担当をやってみないか?と言われたのが始まり……だったように記憶しています。

「キャリアの極意」とは正式には「あの本を書いたあの人が教えるキャリアの極意」というタイトルで、キャリア関係の書籍を書いている人に、幸せなキャリアを築くためのヒントを教えてもらおうとN氏が立ち上げた企画でした。

しかし私はいわゆる成功したビジネスマンとか企業の経営者の話にはあまり興味がなかったので、「それだったらビジネスとか企業とかに縛られずに、自分の信念のもとに我が道を歩んでいるもっと突き抜けた人の話の方がおもしろいと思いますけどねえ」と軽い気持ちで言いました。あくまで軽い気持ちで……。


そしたら、「じゃあそれやって」とN氏。


目が点になる私。(;・∀・)

「え? い、いや、今のは単なる思い付きでなーんも考えてないんですけど……」

「じゃあこれから考えればいいじゃん。スタートは7月ね」

雑談すら企画会議にしてしまうN氏。
まさに恐るべしであります。

もちろんそのまま放置というわけではなく、そこから、コンセプト、タイトル、デザイン、文量、人選などをどうするかを話し合う本格的な企画会議に突入し、いろいろとアイディアを出し合いました。


前々から、それこそ学生時代から、私の中に人にとって仕事とは何か、働くとはどういうことか、誰のため、何のために人は働くのかという根源的な問いがありました。この思いは、社会人になって何度か転職を経験するうちに、さらに大きくなっていきました。私自身、思い出すのも嫌というくらいつらい目にあった転職もあったからです。

でも、この働くということの根源的な軸がブレなければ、転職で失敗して頭を抱えるというリスクが減り、転職するにしても、後悔のない転職ができる可能性が高まるんじゃないかと。

だから、いろんな世界で仕事に魂を込めてると思われる人ならば、きっと仕事観・人生観に関して一家言もってるはずだから、そんな人たちのインタビュー記事が作りたい。

てなことをN氏に言うと、「何のため、誰のために働くかを言える人はなかなかいないと思うけど」とはいいつつも、おおむねOKをもらえました。あとは「仕事の壁をどうやって乗り越えたかというのも入れた方がいいよね」とのありがたいアドバイスをもらえたので、それも盛り込むことに。でも最後にクギを刺されました。「長くても3回程度に収めること」……すみませんNさん。あれからどんどん増えて、今5回が標準になってます。

そして話を聞いてみたい人を編集部員以外の社員の意見も聞きつつ、リストアップし、取材依頼の電話を掛けまくりました。しかし、やはりリストアップされたのは、ほとんどの人が知っている名のある人びとだったので、ツテもコネもなかった私のお願いはことごとく断られました。

そのときすでに6月。そろそろ決めないと7月リリースに間に合いません。
そんなとき、取材依頼のお手紙を出した野田社長から取材OKの返事が!
このときは跳び上がって喜びました。
しかし、取材時期について聞いてみると「今は忙しいので7月に入ってからならOK」ということでした。

恐る恐るN氏におうかがいをたてました。

あの~……野田社長が7月なら取材に応じてくださるとのことなのですが、リリースを8月に伸ばしても……。

「いや、それはありえない」

即答でした。目が笑ってませんでした。

この人がありえないと言ったらほんとにありえません。
胃と心臓が痛くなりました。

それから再び取材依頼の電話をかけまくる日々が続きましたがやはりなかなか受けてもらえません。
ますます心臓が痛くなっていたところに、N氏が「この人に連絡してみれば」と教えてくれたのが、元アナウンサーの藪本雅子さんだったのです。
ちょうど藪本さんが『女子アナ失格』を出版したころで、おもしろそうだから頼んでみればと。

すぐさま新潮社の担当編集者に電話して藪本さんに取材したい旨を伝えると、藪本さんに連絡していただいて即OKが出ました。

ふぅ~。これで命がつながったと本気で胸をなでおろしました。

それから資料集めなどの下準備、取材、原稿書きと徹夜の連続でなんとか7月のリリースに間に合ったのでした。

あれからもうすぐ3年が経とうとしています。
今となってはいい思い出です。

登場していただいた仕事人も次回の3月31日から始まる仕事人で30人になります。
それもこれも、前編集長N氏のおかげなのです。

今後も突き抜けた、すばらしい仕事人の方々にご登場していただく予定です。
お楽しみに!

(編集担当:山下久猛)

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「魂の仕事人」ブログを開設しました

みなさんこんにちわ。
「魂の仕事人」担当の山下と申します。

このたび「魂の仕事人」ブログを開設しました。

今後、当ブログでは「魂の仕事人」の取材裏話、登場していただいた仕事人の関連情報、読者の皆様から寄せられた感想などを随時お届けしていきます。

なお、これまで【人材バンクネット】スタッフによるよもやま話ブログ「ちょっとひといきスタッフルーム」で、記事への感想コメントなど「魂の仕事人」関連の記事を掲載していましたが、それらの記事もすべてこちらに移植してあります。


当ブログでの新エントリー一発目では、まず「魂の仕事人」についてご紹介させていただこうと思います。

「魂の仕事人」とは、ひとことで言うと、各界で活躍されている「仕事に魂を込めている」と思われる方々に、仕事観や人生観について聞いて回る連載インタビュー企画です。

基本的にひと月にひとり、全3~5回で掲載しています。2005年7月の連載スタート以来、これまで(2008年3月17日現在)下記の29名の仕事人に登場していただいています。

第1回 元アナウンサー・記者・藪本雅子氏
第2回 映画監督・小林政広氏
第3回 芸能プロ社長・野田義治氏
第4回 ジャーナリスト・矢崎泰久氏
第5回 ドキュメンタリー作家・森達也氏
第6回 新聞記者・吉岡逸夫氏
第7回 武装解除人・伊勢崎賢治氏
第8回 四国アイランドリーグ代表・石毛宏典氏
第9回 元監察医・西丸興一氏
第10回 弁護士・宇都宮健二氏
第11回 ナイフ職人・相田義人氏
第12回 作家・山本一力氏
第13回 客船船長・由良和久氏
第14回 編集家・竹熊健太郎氏
第15回 三鷹光器会長・中村義一氏
第16回 東京消防庁ハイパーレスキュー隊長・宮元隆雄氏
第17回 水中写真家・中村征夫氏
第18回 ラリードライバー・篠塚建次郎氏
第19回 元プロボクサー・坂本博之氏
第20回 キャリアカウンセラー・小島貴子氏
第21回 医療コーディネーター・岩本ゆり氏
第22回 義肢装具士・臼井二美男氏
第23回 東池袋大勝軒初代店主・山岸一雄氏
第24回 日本ダルク代表・近藤恒夫氏
第25回 プロダクションI.G代表・石川光久氏
第26回 棋士・瀬川晶司氏
第27回 心臓外科医・須磨善久氏
第28回 スポーツドクター・辻秀一氏
第29回 交通事故鑑定人・林洋氏


まさに錚々たる顔ぶれ。
その生き様は熱く、濃く、波乱万丈、紆余曲折の人生で、
ひとりにつき一冊、自伝本が書けるほどの人物ばかりです。

しかし、この企画はいわゆる成功者インタビューではありません。

二度と立ち上がれないと思われるような絶望や挫折を経験し、そこから自分の力で這い上がってきた人たちばかりです。

そして私利私欲のために働いていません。
でも「世のため、人のため」などと恩着せがましいことは言わず、あくまで仕事は自分のためと言い切ります。
自分がやりたいからやっているんだと。
しかしそれが「結果的に」世のため、人のためになっています。
ここがミソです。

だからこそこの人たちの言葉には強い力があります。
多くの人びとに、生きる勇気、働く勇気を与える力があると信じています。

取材している私自身、この取材を始めて変わったと自覚するところがたくさんあります。
この人たちの言葉が確実に血肉になっていると感じています。

すべての働く人びとに仕事人たちの言葉を届けたい。
そして何かを感じて、次の一歩を踏み出すきっかけになれば
これに勝る喜びはありません。

そんな思いで「魂の仕事人」を作っています。

ひとりでも多くの働く人々に読んでいただければ幸いです。

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