私はよくモノを失くす人間です。
今までで一番イタい失くしモノは、8万円が入った財布です。
19かハタチのころでした。
新聞奨学生だった私がなぜにそんなにお金をもっていたかというと
翌日家賃を払おうと思っていたからです。
そのほかにも
・横浜銀行のキャッシュカード
・東急ハンズの10円割引チケット×15枚くらい
・10枚集めると1杯タダになるラーメン屋のチケット
・免許証
・その当時付き合っていた女子高生の彼女(綾瀬はるか似)の写真
などなどが入っていました。
しかし、中でも現金以外で一番イタかったのが
新幹線の切符です。
翌日、家賃を払った後、山形県まで自動二輪の合宿免許に行くことになっていたのです。
生きていくのがイヤになりました。
財布を落としたショックからではありません。
自分自分のマヌケさ加減に絶望したのです。
一度は豆腐のカドに頭をぶつけようとした自分ですが、
バイクの免許を取ってからにしようと思い直し、
とりあえず、山形の教習所に電話しました。
新幹線の切符をなくしてしまったので
とても明日にはいけない(買いなおすお金がないから)んだけど
大丈夫ですか?と。
すると「一日遅れるくらい大丈夫だべ」というありがたい答えが返ってきました。
合宿免許なのにホントに大丈夫なのか?と思いつつ
二日後山形に飛び、他の教習生たちと合流しました。
その当時私はミッション付きの50ccバイク(友人所有)を乗り回しており
たまに250ccにも乗っていたので
一日の遅れはすぐに取り戻し、首席で教習所を卒業しました。
教習所の教官も「まんずうめえもんだなあ」とほめてくれました。
あとこんなこともありました。
21歳ころ、バイクレースの最高峰、世界ロードレース選手権
WGP第3戦日本GPを観にひとりで鈴鹿サーキット(三重県)に行こうとしたときのことです。
そろそろ名古屋に到着しようかという新幹線の中で
ある重大なことに気づきました。
観戦チケット、家に忘れてきてるやん。
もちろん、それがないとサーキットには入れません。
しかも入場券のほかに、壮絶なインの差し合いをしかと見届けようと
第1コーナーの有料指定席券まで買っていました。
このときも死にたくなりました。
レースを観るのに、観戦券を忘れるとは。
しかも野球やライブといったチンケな安いチケットとはワケが違います。
さらに家から遠い。なんせ東京-三重ですから。
確かに前の日、浮かれて朝まで飲んだくれていたという事実はあるにせよ
あまりにもバカすぎます。
こんなマヌケなオレなんて、ケビン・シュワンツやウェイン・レイニーや
マイケル・ドゥーハンなどの超人たちが繰り広げる世界最高峰のバトルを観る資格はないんだ
と思い、このまま名古屋で天むすでも食って
そのまま四国の実家に帰ろうかと思いましたが、
夢にまで見た1年に1度の二輪レースファンの祭典なので
名古屋で降り、そのまま東京にトンボ帰りし、
その日は枕をしとどに濡らしながら眠り、
翌日また鈴鹿を目指して新幹線に乗り込みました。
不幸中の幸いだったのは、公式練習から観ようと思って金曜日に家を出ていたことです。
これが決勝のみだったら死んでも死にきれなかったでしょう。
公式練習(金曜)→公式予選(土曜)→日曜(日曜)の決勝と
3日通しで観るのがツゥというものなのです。
ツゥでよかったオレ。とこのときは心底思いました。
二輪の免許を取ろうと思ったのも、レースを観始めたからです。
そんな思い出の免許証を先日失くしてしまいました。
あれから10年以上の時を経ているというのに
なんと進歩発展のない私。
毎週各界のビッグネームを取材しハイクオリティな原稿をアップし続けている
「日本の人事部」編集長のK堂さんと
みすじ通りにあるおつまみ&飲み物全品300円の赤坂亭で
飲んだくれていたときに落としたのかと思って
今日の昼休みに訪ねてみたけどないとのこと。
やすらぎと憩いの場・漫画喫茶にもありませんでした。
赤坂見附交番に行ってみましたが、
やはり届けられていませんでした。
このまま見つからないと困ります。
再来月には更新なんです。あと2カ月くらいなのに再交付で3500円払うのはイヤです。
更新と再交付って一度にできないものでしょうか?
なんか最後は教えてgooみたいになってしまいましたが、
そんなワケで今私は非常に困っているのです。
明後日には引越しだというのに……。
(編集:山下)