転職業界ニュース「人材紹介業に対して、今思うこと」
「転職業界ニュース」2009年07月02日号に、「人材紹介業に対して、今思うこと」というタイトルでこんな記事が掲載されていました。ヒトフィールドの端くれとして働いている私にとっても、なんとも考えさせられる記事でしたので、ご紹介いたします。
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既に当たり前ではありますが、人材紹介会社の業績が苦しくなっています。
苦しい状況の一方で、変化できない、前に進もうとしない流れに不安を覚えます。
総合型、特化型の人材紹介会社、一般登録型、エグゼクティブサーチ型、人材紹介業にも色々とありますが、ざっくりと見てみるとみんな苦しい。
ほんの一部だけ、エス・エム・エスさんなどのケースもありますが、既存の人材紹介業は、中小の事業者もそうですし、大手も苦しい。苦しいからどうしたら良いか、考え続ける毎日だと思います。
最近、個人的にも、人材紹介業の今後の展望をどう見ているか?どうするのが良いと思うか?などのご相談というか、意見を聞かせてほしいというお声も頂きます。
人材紹介業自体は嫌いでなく、むしろ好きな方ではありますが、最近はあまりに保守的な考え方を持った人材紹介会社の経営者の方に残念さというか、期待できない何かを感じる時もあります。
・人材紹介の市場が縮小している
・企業から新規の求人が獲得できない
・成約フィーの料率が低下している
・推薦後のプロセスの動きが悪すぎる
・企業側の選考活動の動きが遅すぎる
・社員の生産性が低い、人事へのコンサル力がない
多々お声は頂きますが、ほとんどのケースは成約フィー30%なり、35%なりを前提とした人材紹介業でやっていく事を必須とした話ばかりが目立ちます。
この数字を疑っていては、人材紹介業じゃないというくらい当たり前なのかもしれませんが、私もそう教えられて育ちましたが、ここから考え始めないと話が進みません。
ある調査では、企業側の人材1名あたりの採用単価は40万円台とも言われる環境下です。120万円をベースにした営業活動では求人を獲得できないのは当然かもしれません。
ここでは値下げすべきだという話をしているのではありません。
・市場が求める価格で求人獲得を進める
・高付加価値のサービスで企業側に納得頂く
・市況を跳ね返すだけの圧倒的な得意、寡占領域を作る
などなど戦術はあるのかもしれませんが、旧リクルートエイブリックさんが築いてきたやり方を当たり前のように踏襲する人材紹介会社だけが増え続けるのは発展性がなく、挑戦もなく、創意工夫もない。
人材紹介会社では、うちは他社とは質が違う、具体的には企業へ行う推薦の精度の高さ、転職希望者に対するキャリアカウンセリングの満足度などなどは本当に多くの方がおっしゃいます。
これらは人材紹介業内部の視点です。
今必要なのは、求人広告媒体との市場の棲み分けというものが既になくて、企業の人事担当者には人材紹介業以外の選択肢が豊富であり、新たな価値やサービスが求められているということです。
また転職希望者は、ホワイトカラー系職種への転職を希望している人だけではなく、常に多様な選択肢を求めており、それに対する現実の求人の取扱いが少なすぎる事に不満を感じている。
人材紹介会社の転職のプロは、転職市場を熟知しているはずだが、実は国内の一部の業界、職種、地域などのレイヤーしか見えていない。転職のプロ自体も今後の自らのキャリアに悩むケースも多い。
今一度、雇用を創出する、企業の経済活動を人という観点から支援する、という基本に戻り、どのような転職支援サービス、企業への採用支援モデルが必要なのか、求められているのか、ゼロから始めるべきだと感じます。
外食業界、アパレル業界などは成約単価が安いからやらない、障害者の方の転職支援はなぜできないのか、20代前半の若手は本当に転職(就職)支援が難しいのか?
人材紹介他社の動向ばかりを気にする前に、転職希望者と採用企業のために、どうやったらできるかを考え、トライしてみる事が大事だと思います。
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