石原和幸著「世界一の庭師の仕事術」
こんにちは。
先日、前に一緒に働いていた編集長さんが1冊の本を贈ってきてくださいました。非常に面白かったのでご紹介いたします。その本とは
「世界一の庭師の仕事術」 (石原和幸著・WAVE出版) です。
(WAVE出版のホームページはこちらです)

<内容>
ガーデニングの世界選手権、英国チェルシー・フラワーショーで3年連続ゴールドメダル受賞。世界が感動する庭をつくり続ける、花と緑のプロフェッショナル・石原和幸はじめての仕事論。全国展開するまでに成長した花屋経営の成功と挫折。44歳で多額の借金を背負いながら、新たな夢に向けて庭師としてゼロから再出発。金なし、コネなし、知識なしの男が独学で世界を目指し、わずか5年でどのように夢をつかんだのか。驚きの発想と行動から、どんなに苦しい状況でも、新たな「一歩」を踏み出す勇気がもてる一冊です。
<感想>
私は仕事に対してここまでシャカリキに頑張った事もなければ、勿論目標の頂上にたどり着いて、次の山が見つからずに苦しむなんて贅沢な経験もないのですが、仕事に対して真摯な姿勢で取り組む石原氏に好感を持ちました。
ギリギリの所でチャンスを必ずものにし、絶対に崖から落ちない人生。冷めた目で見ればそれを「人に支えられて運がいいだけの人生でしょ」と感じですが、やはりその裏には確かな才能と自信に満ち溢れた裏付けがあるのですよね。
花屋で成功し、商社と組んで全国展開の後に失敗し、8億もの借金を背負った後も返せるという自信。大きな仕事のできる人は、バックで心の支えとなっている人々をなんとしてでも守るという使命感もまた強いのですね。
印象的だったのは成功と失敗両方から学ぶ石原氏の姿。自動販売機型の花屋は「人の血が通ってないから失敗」し、また逆に多額の負債を抱えた後に原点にたち返るきっかけもまた「お客さんの喜ぶ姿が見たいから」。庭園の基本も「自分が幼い時に見たあの風景をそのまま表現し、感嘆の声をあげるお客さんの喜ぶ姿を見たい」等人との繋がりは常に大切であり、そこから常に何かを得た石原氏のきっかけにも「温かみ」を感じました。
勿論才能あってこそ成功した石原氏ですが、このような方の裏には10倍、100倍、1000倍といった人数の失敗して自己破産しただけの方もいると思います。そんな方からすれば、指をくわえて羨望の目と嫉妬にかられるようなサクセスストーリーですが、それでも単なる自慢話では終わらず、学ぶべき事も非常に多かったです。
「好きな事が仕事になり、仕事で自分が成長する」
「支える人がいて、常に触発される何かがあって、現在は自然との共生が豊かな世界を作ると考え活躍する」
まさに「魂の仕事人」です。
行動する大切さ、そして「好きこそものの上手なれ」ではありませんが、徹底して限界までやり通す大切さを痛感いたしました。石原氏のこれからの大きな夢(湖上の庭園や、ゴビ砂漠プロジェクト)が叶うといいなって素直に思いました。都会に住んでると自然との共生なんて絵空事にしか感じなくなりますが、石原氏の仰るように元来自然と共生が当たり前だった昔のように、再度自然の素晴らしさを身近に感じることの出来る社会が、心の豊かさを生むのかもしれませんね。
あと、石原氏の営む花屋さんのお名前が「風花」というのですが、これは故・相米慎二監督の遺作「風花」と同じお店の名前だなと思ったら、出資されていたそうです!意外なところから繋がりを知って驚きでした。
20代でフリーター、年収200万円だった方が、国際ガーデニングショー「チェルシー・フラワーショー」にて前人未到の3年連続優勝(金メダル)を獲得するまでの紆余曲折、波乱万丈の奇跡の物語です。是非一度お読みになってみてください!!
<著者>
石原和幸(いしはら かずゆき)ランドスケープアーティスト。
1958 年長崎市生まれ。大学卒業後、生け花の本流「池坊」に入門。花の魅力にとりつかれ、地元長崎で路上販売から花屋をスタート。35歳で庭づくりをはじめる。事業がうまくいかず借金をかかえながら、2004年、英国の国際ガーデニングショー「チェルシー・フラワーショー」に初出展、シルバーギルトを受賞。 2006~2008年には、史上初となる3年連続ゴールドメダル受賞の快挙達成。以降、緑の力で世界に貢献すべく、多方面で活躍中。
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